2023年11月16日に、コロナ禍で4年近く中断していた「生活習慣病教室」が行われました。
会場の「めぶきホール」には、この日を心待ちにされていた皆さんが参加されました。
今回はコロナやインフルエンザといった感染症が増加していることも配慮し、人数も抑え、好評であった食事も残念ながら中止となりました。
血糖測定を受ける参加者の皆さん
教室では、恒例の健康チェックとして、皆さんの体温・血圧・血糖値の測定が看護師により行われました。
血糖値の結果を見て、参加された皆さんからは。様々な声が上がりました。
理学療法士が自宅でできる運動を紹介しました
教室ではまず、当院の山本理学療法士により「室内でできる運動~運動療法について~」をテーマに、自宅で簡単にできる運動の紹介が行われ、そのあと実際に、皆さんと一緒に無理ない形で行っていきました。
理学療法士からは「インスリンホルモン以外で血糖値を下げることができる方法は運動だけです」という説明がされ、真剣に、そして時々笑顔を見せながら全員で運動療法に取り組みました。
糖尿病内科の医師より「寒い時期の過ごし方」についての話
続いて、うえだ下田部病院で糖尿病内科を担当している耒海医師から、「寒い時期の過ごし方~血糖値を上げないための注意点」をテーマに話がありました。
冬は体にとっては痩せやすい季節ですが、忘年会・お正月・新年会など会食の機会もあり、逆に寒いことや休日も多く運動が少なくなってしまうことから、一般的に体重が増加する人が多くなるということでした。
そんな寒い季節にどうやって過ごしていけばいいかについて、以下のようなアドバイスがありました。
・食事は野菜から、できるだけゆっくり食べること
・糖分の含まれている液体(ジュース等)はとても血糖値が上がるので注意。野菜ジュースも要注意
・ナッツ類は体に良い効果が多く、積極的に摂るべき(ピーナッツは除く。無塩のものを)
・食事だけで痩せてもリバウンドの可能性が高いので、できるだけ運動を
・毎食後30分後に3分運動するだけでも違う。1分ほどかかる場所に往復するなど
話の最後には、「(健康的な習慣は)自分の未来への投資だと思って今日から始めましょう。人間、今が一番若いのですから」という参加者へのメッセージが伝えられました。
医師の話のあと、参加者から質疑応答があるなど、久しぶりの生活習慣病教室は参加者の皆様と医療スタッフが、一緒に生活習慣病とどう向き合い、コントロールをしていくかについて考えるための貴重な機会となりました。
今後もうえだ下田部病院では、糖尿病の患者様を対象に、食事や運動による血糖などのコントロールや日々の過ごし方などを一緒に学び、考えていけるような情報の提供や、教室の開催などを計画していきたいと思います。
病院スタッフも参加者の皆さんと合わせて運動を行いました!
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